児童福祉研究の最大の問題である”情報の非対称性”にいかに対応するか?

今年、児童相談所における児童虐待対応件数に誤りがあり大きな混乱になりました。研究でもこの件数をアウトカムとして研究をしていた政策系の研究に大ダメージを与えましたが、一人でも現場出身の研究者がいれば、このようなデータは前からダメだったので使用できないと回避できたはずです。しかし、今は現場出身だからこそ回避できない「情報の非対称性」という新たな問題が生じています。今回は特集を組んで分析します。
和田一郎 2024.12.30
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このあとは

児童虐待相談件数の誤りから見るデータのレベル

・現場だからこそ見抜けない「情報の非対称性」

・親と援助者のみが被害を受ける権力性

・研究として児童福祉が生き残るには?

と続きます。よろしければ、ぜひサポートメンバーにご登録をお願いします。

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